子どもの歯並びに不安を感じていながら、
「成長したら、歯並びが整ってくるかもしれないし・・・」
「今、急いで矯正する必要はないかな・・・」
などと考えている親御さんはいませんか?
お子さんの矯正治療をためらう理由の一つとしては、治療費の心配があると思います。矯正治療は基本的に健康保険が適用されないため、どうしても「高い」というイメージが付きまといますが、果たして本当に高いのでしょうか? 今回は、小児矯正の費用について考えていきたいと思います。
「歯並びが悪いまま過ごす人生」をイメージしてみると・・・
仮に、お子さんが乱れた歯並びのままで生涯を過ごすとしましょう。よくない歯並びのデメリットは、「お母さんのための小児矯正講座(2)」でもお伝えしたようにたくさんあり、様々なところで支障が出てきます。
たとえば・・・
頻繁に虫歯になって、その都度、歯医者に通って治療を受けていたら・・・
噛み合わせが悪いため、受験の時期に頭痛や肩こりに悩まされてしまったら・・・
虫歯や歯周病が進行して永久歯を失い、将来インプラントを入れることになってしまったら・・・
生涯費用で考えれば、「小さい頃に矯正治療を受けておいたほうが、医療費が最小限で済む」という可能性は大いにあります。費用以外のところでも、歯並びが良くないために思わぬ損をしてしまったり、コンプレックスが原因で積極的に人間関係を築けなかったり・・・といったケースも見られます。どんな親でも、子どもがこのような損失や負担で苦しむ未来は望んでいないはずです。
お子さんが生涯、笑顔で過ごせるように
歯並びが良くないために歯のトラブルを招きやすく、そのたびに歯医者に通って治療を受ける――このような時間や医療費は、早い時期に矯正治療を受けていたら失わずに済むかもしれません。お子さんの一生という長いスパンで見れば、適切な時期に矯正治療を受けることで結果的にコストを抑えられ、何よりお子さんの明るく健康な未来を築いてくれるのです。
小児矯正~治療費の目安~
小児矯正は、乳歯と永久歯が混ざっている時期に行う「第1期治療」と、永久歯が生えそろった後に行う「第2期治療」に分けられます。お子さんの歯並びの状態や顎の成長度合いによって、第1期治療だけで歯並びが整う場合と、第2期治療が必要になる場合があるため、それによってトータルの治療費は大きく変わってきます。また、第2期治療において、一般的なワイヤー矯正を選ぶか、目立たないセラミック矯正や裏側矯正(舌側矯正)、インビザラインなどのマウスピース矯正を選ぶかによっても費用は変わってきます。
また、矯正治療費は歯科医院ごとにシステム・設定などが異なるため一概には言えませんが、一般的な小児矯正の費用は1期・2期合わせて50万~100万円程度です。
新宿スワン歯科・矯正歯科 院長より
たしかに矯正治療は他の治療に比べて安価な治療ではありませんが、お子さんの将来を左右する大切な取り組みだと考えれば、一概に高いものだとは言えないですよね。お子さんの豊かな未来のために、まずは歯科医院でカウンセリングを受け、お話を聞いてみてはいかがでしょうか。
次回の歯科コラムは、6月14日(火)の公開を予定しております。ぜひ、お楽しみに。